9月29日(日)、一般向け学習講座「災害関連死を増やさないために~被災現場からの声を聞き命を守る~」を開催しました。
石川県穴水町を拠点に能登半島地震の被災地支援を続ける、認定NPO法人レスキューストックヤード常務理事 浦野愛氏にオンラインでお話しいただきました。
災害関連死は過去の災害でも大きな問題となっているものの、能登半島地震の被災地でも未だ増加が危惧されている状況です。市民の関心も高く、会場満席での開催となりました。
講座では、被災地の災害関連死の実態や、運営支援をされている穴水町の避難所の状況や課題について、数々の実例が伝えられました。被災地で避難所が開設されても、何からはじめたらいいのか現地の職員も住民も戸惑うことばかり。支援者のみなさんが住民の声を細やかに聞き取りながら環境整備していった様子や、その必要性を時系列に紹介いただき、トイレや食生活、居住スペースを整えることが命を守るためにどれほど重要かということがわかりました。
参加者からは「避難所での役割分担が大変参考になった」「必要なことは自ら発信できることに気づいた」などの声が多く、災害関連死を増やさないために自分ができること・すべきことを誰もがイメージしたのではないでしょうか。
能登半島では1月の地震から復旧・復興に向かっているさなかに先日の大雨被害があり、あまり報道されていない穴水町でも被災者の状況は深刻だということです。「被災者の声が心に残った」という感想もあり、今回のように現地の様子を聞くことは、被災地について思いを寄せる機会にもなっていました。
お時間を作ってくださった浦野さん、ご参加されたみなさま、ありがとうございました。