治水のヒーロー、金原明善(きんばらめいぜん)をご存知ですか?浜松市内の小学校の学習でも登場する金原明善は、今から約190年前、現在の浜松市で生まれました。
当時の天竜川は「暴れ天竜」と呼ばれ、大雨が降るたびに氾濫し、地域に大きな被害をもたらしていました。明善は、繰り返される洪水を見て、自分の財産を投げ打ち、川のまわりに土手を築いたり、山に木を植えたりするなどの治水と治山事業に取り組みました。
山に多くの木を植え、自然の力を生かして災害を防ぐという取り組みは、今の環境保護や自然との共生にもつながり、現在も地域のくらしを守っています。
明善は、社会の中で困っている人たちを助ける活動にも力を入れました。刑務所から出た人たちの生活を支える「更生保護」の活動もその一つです。人々や地域のために、「みんなが安心して暮らせる社会をつくること」を大切にし、行動し続けた人物だったのです。
浜松の防災や産業に大きな功績を残し、明善は1923年に亡くなりました。浜松市中央区安間町には「明善記念館」があり、彼の生き方を学ぶことができます。当センターの1階にも明善を紹介したコーナーがありますので、ぜひご覧ください。
- はま防~マップ 防災学習施設:金原明善 生家・記念館