(国土地理院ホームページより)
東日本大震災から本日で13年が経過しました。1月1日に発生した能登半島地震からは3か月あまり。現地の状況を知り、改めて地震や津波の怖さを実感された方も多いことでしょう。
今後の災害に備えるためにも、過去の災害について知っておくことは重要です。その手段のひとつとして、「自然災害伝承碑」について紹介します。
自然災害伝承碑とは、過去に発生した自然災害(地震、津波、洪水、土砂災害など)の様子や被害状況等が記載されている石碑やモニュメントのことです。実際に被災した場所に建てられていることが多いため、その地域で起きた過去の災害を知る手がかりとなります。国土地理院は、新たな地図記号として2019年3月から自然災害伝承碑の掲載を始めました。ホームページ上でも、自治体等から申請のあった碑やモニュメントを地図上に表示しています。
岩手県山田町の町立船越小の校舎登り口、津波最高到達点となる海抜18mのラインには2014年に桜が植樹され、「未来の子らへこの桜より上へ逃げよ」と記した碑が建てられています。東日本大震災に関わる伝承碑として登録され、子どもたちはこの石碑を見て毎日登下校をしています。自然災害伝承碑は、震災を経験していない世代に当時の状況を伝える手段のひとつにもなっているのです。
(国土地理院ホームページより)
過去に災害があった地域を訪れる機会があったら、ぜひ自然災害伝承碑のある場所に立ち寄り、その内容に目を向けてみてください。地形による災害リスクがわかるだけでなく、命の尊さを感じ、自身や家族の命を守るために何ができるかを考える時間になるかもしれません。