8月も気づけば半ばを過ぎ、夏休みも後半戦突入です。最近、自由研究課題のネタ探しに来館される小中学生が増えていますが、どんなテーマで自由研究を進めればいいのか、悩みどころですね。ハザードマップを活用した自分の住む地域の災害リスクの調査や、インターネットや書籍を活用した家庭の防災対策について調べてみてはいかがでしょうか。ここでは、家庭の防災対策に関連して、小学生でも取り組みやすい「家庭内DIG」を紹介します。
「DIG」は、大きな地図を囲みながら災害時の対応策などを考える訓練のことで、Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字をとって名付けられました。その中でも「家庭内DIG」は、在宅避難を想定して話し合います。災害後、電気や水道などのライフラインが止まってしまった場合、どのように自宅で生活していくか、どのような準備をしておけばいいのかを考えるものです。静岡県のサイトには、「地震が起きた時、わが家のここが危険!」などの参考イラストと共に、各家庭で間取り図や危険箇所が書き込めるシートが掲載されています。
プリントアウトしたものに子どもが間取りや家具などを書き込んだら、まずは「危険な場所」「安全な場所」などに印を入れていきます。その後は、
- 備蓄品はどこに保管するのがよいか
- 停電した場合は、どの部屋で生活するか
- これから準備しておいたほうがいいことは何か
などを話し合いながらまとめておきましょう。課題提出用に家庭の間取り図などを入れたくない場合は、マンション広告の間取り図などを準備し、「もしこんな部屋だったら?」と仮定して作成してみるといいですね。その後ぜひ、復習も兼ねて自宅バージョンに挑戦してみましょう。
以前もご紹介しましたが、防災学習センター2階「防災いこいの場」や「キッズコーナー」には、自由研究に役立つ防災に関する書籍が置いています。机やイスもありますので、まとめ作業もできますよ。館内見学と併せて是非ご利用ください。
【参考】