気候のよい秋から年末にかけて、地域のお祭りやイルミネーション、カウントダウンなど、人が集まる機会が増えていきます。楽しい雰囲気のなかでも、思わぬ事故に巻き込まれる危険があることを忘れてはいけません。
過去には、海外のハロウィンイベントで群衆雪崩が発生し、多くの死傷者が出た事例があります。立ち止まる人、狭い通路、逆方向からの流れなど小さなきっかけが連鎖することで、一瞬で身動きが取れなくなることがあります。
群衆雪崩では、「人の圧力で呼吸ができなくなる」ことも死傷者の発生につながります。胸のあたりで腕を組んだり、転倒を防いだりできるよう、できるだけ両手を自由にしておくことも対策のひとつです。肩がぶつかる程度に混雑していたら、すでに危険性が高まっていると考えられます。その場から速やかに離れ、自分の安全を守るよう心掛けておきましょう。
こうした群衆事故は、イベント時だけでなく、大災害の避難時にも起こる可能性があります。むやみな移動は道路を塞ぎ、緊急車両の通行を妨げる場合も。職場からの分散帰宅など、大災害時の帰宅行動についても考えておきたいですね。