
2月22日は、2(にゃん)2(にゃん)2(にゃん)と猫の鳴き声との語呂合わせで、猫の日だそうです。当センター周辺を歩いていると、窓際で微睡んでいる猫たちを見かけることも多くなってきました。散歩している犬とその飼い主を見かけることもしばしば。浜松市は政令指定都市の中で犬の飼育率が一番高い都市でもあり、実はペットと関連が深い市とも言えそうです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、飼い主と一緒に避難ができなかったり、逸れてしまったりすることによるペットの野生化や放浪ペットの救援といった問題が発生しました。事前にペットの災害対策でどんなことができるのか考えてみましょう。
環境省のHPには「ペットの災害対策」ページが設けられており、災害時関連のパンフレットや報告書、ペット防災のガイドラインが掲載されています。その中にある、「災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」では、平常時と災害発生時に飼い主が行うべき対策がリスト化されて掲載されています。平常時に飼い主が行うべき対策としては、
- 住まいや飼育場所の防災対策
- ペットのしつけと健康管理
- ペットが行方不明にならないための対策
- ペット用の避難用品や備蓄品の確保
- 情報収集と避難訓練
- 家族や地域住民との連携
- ペットの一次預け先の確保
の7点が挙げられています。ガイドラインには項目ごと、より詳細にどんな行動をしたらよいのか記載されていますので、ペットを飼っている方はガイドラインを参考に十分な対策が取れているか確認してみましょう。
特に、避難については過去の様々な災害で問題となりました。ペット避難の基本は「同行避難」と言われていますが、全ての避難所でペットの受け入れ態勢が整っているとは限りません。ガイドラインにもあるように地域の飼い主と連携し預け先の確保について考えておくと良いですね。ペットと在宅避難ができる準備を整えておくことも重要です。
今回は、ペットの防災について紹介しましたが、前提として飼い主(人)自身のための備えが十分でなければペットを守るどころではない、ということを忘れてはなりません。ペットを守ることができるのは「飼い主」自身です。ペットを飼っている人は、改めて飼い主としての責任について、防災も含め今一度考えてみませんか?そして、これからペットを飼おうと考えている方は、災害が度重なり起こる現代でペットを飼うことによる飼い主の責任を受け入れられるか否か、考えてみてください。