
2025年4月、屋外で部活動をしていた高校生が落雷に遭う事故がありました。夏に多いイメージのある雷ですが、「春雷」という言葉があるように、季節の変わり目となる春先も大気が不安定になり、落雷が起きやすくなるそうです。では、雷から身を守るために、何をすればよいのでしょうか。
急な天候の変化に注意。安全な場所に避難
音が聞こえたら、すぐに頑丈な建物等の安全な場所に避難することが大切です。プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所は、落雷の可能性が高まります。木の下や、あずまやなども落雷の危険があるので、雨宿りすることは避けましょう。
近くに避難できる場所がない時は
もし避難できる建物が近くにない場合は、周囲より高いもの、金属製のもの、電線などからは離れ、なるべく低い姿勢を取りましょう。両足をそろえてしゃがみ、なるべく地面との接触面積を小さくすることで、感電のリスクを減らせます。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
外出前には雷注意報・警報をチェック
日頃から、天気予報や注意報・警報を確認する習慣をつけましょう。Webサイトやスマートフォンのアプリを活用することで、リアルタイムで雷注意報などの情報を得ることができます。
また、気象庁が公開している「雷ナウキャスト」は、雷の激しさや雷の可能性を予測し、1時間後(10分~60分先)までを10分毎に更新して提供しています。
天候が不安定な場合は、自分の行動範囲を確認するとともに、急に雷雲が発達することもあるため活動度の出ていない地域でも注意をしておきましょう。
室内でも、雷が家に落ちると電線や配管を通じて電流が流れる可能性があります。家電の使用はできるだけ控え、コンセントから直接電源を取っているものは抜いておくと安全です。
天候の変化に注意し、いざという時の行動をイメージしておくことで、自分の身を守る対策をしていきましょう。
【参考サイト】
雷から身を守るには(気象庁)