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開催報告

熱海市土石流災害の支援活動にみる市民の力

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10月29日の午前、一般学習講座「熱海市の土砂災害の支援活動にみる市民の力」を開催しました。講師は、災害対応NPOMFP代表の松山文紀さんです。
松山さんの地元静岡市は、台風15号で大きな被害を受けたばかりです。復旧作業が続く大変ご多忙な中、浜松にお越しいただきました。

数々の被災地支援経験がある松山さんですが、今回は昨年7月に起きた熱海の土石流災害後のボランティアセンターでの支援活動と、そこで見た市民の動きについてのお話です。

災害が起きた7月3日、夕方18時には県災害ボランティア本部・情報センター主催の情報共有会議が実施され、被害状況の共有がされたそうです。その後、3000人を超える一般の災害ボランティア登録がありましたが、コロナ禍のためボランティアは静岡県東部に限っての受け入れとなりました。支援したい気持ちがあっても、外部からの支援は専門分野に限られるという状況です。

会場2

松山さんは「行政や外部からの支援も重要だが、それを待っているだけでなく日頃の繋がりがある地域の団体が動き出すことは、復旧・復興にとって大きな力」となるということを強くお話されていました。熱海市では、「厄年奉賛会」などの催しが盛んで、同世代で集まる機会が多い土地柄だそうです。そこが功を奏し、青年会議所や商工会、また地域に根付いた弁当店など若い世代が声を掛け合い、それぞれができる支援に自主的に動きました。災害支援は、一般的に土砂撤去やがれきの片づけが中心のイメージがありますが、食事の支援や子どもの居場所確保など、いろいろな役割があるとのことで、それぞれが得意分野を活かした支援につなげることができるのです。

土地勘がある地域住民で復旧作業や被災者のサポートができたら、迅速に必要な支援に繋げられます。その団結力と共に、ノウハウや行動計画を、平時から考えておくことが大切だということがわかりました。

会場3

先日の台風15号で被災した地域では現在も復旧活動が続けられていますが、清水区での断水が解消したとたん報道が減り、その後の様子は外部からわかりにくいというお話もありました。災害を風化させず、被災者に声をかけ続けたり、長期的に被災地の様子を発信したりしていくことも、復旧・復興につながります。参加したみなさんが、自分の地域でできることを見つけ、行動につなげていただければ何よりです。

11~12月も、防災学習センターでは多種多様な講座やイベントを開催します。11月19日(土)は、スタジオジブリ作品をはじめとする数々の映像に携わってきた、「人形つかいパペ」さんこと佐藤譲さんに京都からお越しいただき、オリジナルの人形劇を上演します。幼児~小学生におすすめのイベントです。ぜひお申込みください!

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