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ペットと防災~求められる『飼い主力』について考える~

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1月22日(土)、一般向け学習講座「ペットと防災~求められる『飼い主力』について考える~」を開催しました。講師はNPO法人アナイス理事長平井潤子氏です。

講座冒頭に、大規模災害時はペットの支援物資は半年以上届かないこともあると平井氏は指摘しました。ペットも人の防災と同様に、食べ物や水、薬など必要なものを事前に備えておくことが重要ですね。

また、ものを準備して満足するのではなく、避難行動・避難所生活を想像して備えることも重要であると、平井氏から事例を交えた説明がありました。避難所生活中、リードに慣れていない犬が係留中にリードを噛みちぎって逃げてしまったり、避難しようにも猫がキャリーケースを嫌がり避難ができなかったりと、様々な問題が発生したとのこと。係留を前提としたリードや首輪の準備(例:伸縮性のあるリード、装飾用の首輪はNG)、猫をキャリーケースに慣れさせる訓練など、避難行動や避難所生活のことまで想像し、備える事が重要であることが分かります。加えて、飼い主同士の助け合いによる共助も重要であると指摘があり、飼い主の自助、飼い主同士の共助の備えがペット防災において重要であることが講座を通して分かりました。

飼い主の責任を考える

飼い主の責任について考えさせる事例の紹介もありました。過去の災害では、置き去りにされたペットが住宅を荒らす、糞尿の放置による公衆衛生の悪化、噛みつき事故など、同行避難できなかったペットたちが地域の安全を脅かす事例が発生しているとのこと。

災害時のペット避難と地域の安全は密接に関連しており、自分の飼っているペットが地域や地域住民に迷惑をかけないように備えを考えることも飼い主力の1つであると平井氏は訴えました。受講者にとっては、飼い主力とともに、飼い主としての責任を考えるきっかけとなった事例紹介だったと考えられます。

被災地での事例や、被災地支援を行ってきた講師の体験談も交えつつ、家族の一員でもあるペットを災害から守るために必要な「飼い主力」についてお話しいただいた講座でした。

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