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静岡は大丈夫か?台風15号の被害への対応で浮かび上がった幾つかの懸念

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2月25日(土)の10時から、当センターにて一般向け学習講座「静岡は大丈夫か?~台風15号の被害への対応で浮かび上がった幾つかの懸念~」を開催しました。講師は、常葉大学社会環境学部防災・地域安全コース准教授の小村隆史先生です。

まずは台風15号被害を振り返り、線状降水帯発生等から大きな被害がでるのは当然だったと話されました。ご自身も、台風が直撃している間に動きを取れなかったことを反省点としてあげながら、これだけの外力に立ち向かうための基本として「予防に勝る防災無し」と伝えました。

その上で、この災害は南海トラフ地震と比べたら小規模だという現実に言及します。南海トラフ地震は「いずれ来る、ではない。近未来に必ず来るもの」だと強調し、自衛隊や消防、警察や行政などの支援者数が圧倒的に足りない現状について具体的な説明がありました。その状況で、台風15号を大きく上回る規模の災害が起こる「覚悟」が出来ているのかと参加者に力強く問いかけます。

講師のメッセージ

台風15号直後に開設された相談窓口での経験から、「ひとつの業種ではなく、弁護士、建築士、税理士、また重機を扱える技術系支援者や大工等、さまざまな専門家が集まり知恵を絞ることが重要。この講座に参加している人は、被災者の話を聞き、支援について伝えるメッセンジャーの役割を果たしてもらえれば」と話しました。参加者からも「このような講座に参加して学び、よきメッセンジャーとなっていきたい」という感想をいただきました。「99対1の法則」など印象的なキーワードを交えながら「静岡は大丈夫か?」と問いかけられ、それぞれがすぐにでも動き出さなければと感じたことでしょう。

会場の様子

今年度は、県内で起きた災害である熱海の土石流災害や台風15号被害について、様々な分野の講師からお話いただき、自分たちに必要な備えについて考えてきました。3月5日には、今年で12年を迎える東日本大震災での経験から得られた教訓を知り、静岡で活かしていくために、釜石東中学校の生徒と教員だったお二人に会場にてご登壇いただきます。

また、4月の講座は「浜松市の防災体制」です。市の危機管理課職員に現在の市の備えについてお聞きします。個人で、地域で、組織でできることを一緒に考えていきましょう。

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